日本人と韓国人は、欧州やアフリカの人から見るとまったく見分けがつかないと言われるほど、顔や体の作りなどがよく似ています。そして、体格・身体能力も大きく変わらないため、片方の国の選手が世界で活躍すると、もう片方の国の選手たちは自分達にもできるはず、負けたくないという心境になります。
そうやって互いを観察しながら切磋琢磨してきましたが、1990年代前半までは長く韓国が日本の前に立ちはだかり、韓国がW杯に行けて日本がW杯に行けないという状況が続きました。
1986年のW杯予選では日本は最終予選まで進んだものの、ホーム・アウェイ共に韓国に敗れてW杯出場を逃したということがあり、この件で日本の選手とサポーターの韓国代表に対するライバル心は決定的なものとなりました。
1993年秋開催のアメリカW杯予選では日本が勝利してW杯出場に大手をかけ、韓国メディアが屈辱とまで報じるということまで起きました。
しかし結果的には日本は最終戦に敗れW杯出場を逃し(ドーハの悲劇)、逆に韓国は日本のロスタイムでの失点でW杯出場を決め、またもや日本は韓国に悔しい思いをさせられる事となりました。日本のサポーターは永遠に忘れられない出来事でしょう。
1990年代後半以降はJリーグ発足によって日本のサッカーのレベルがようやく追いつき、W杯でも同じくらいの結果を残せるようになりましたが、2000年代以降は両国とも同じペースで発展を続けています。
世界中で日本と韓国がサッカーにおいて強いライバル関係にあることは大変有名で、今でも日韓戦には世界中のメディアの注目が集まります。そして、試合結果もなかなか差が付くことなく、日韓戦の近年の成績は5分5分の状態が長く続いています。片方が活躍するともう片方が負けじと頑張るため、今後も大きな差がつくことはないであろうと予測されています。